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☆へっぽこノベリストの部屋☆

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四つ葉のくろーばー 第二章 決意

何でついてくるの――――――


これは幽の夢なんだから



入ってこないでよ




「ねえ!いいでしょ?」
きらきらと輝くミィーティの瞳を見ていくと、なんだかわくわくしてくるようだ。
「幸せが生まれる場所にも案内するしね!ねぇ、連れて行ってよ!」
「わかった・・・いいよ。」



「やったぁ!!!!」




幽は、
生まれて初めて
こんな風にまともに
相手としゃべった。




姉以外は
こんな風に
しゃべったことなんて
なかったのにね・・・・


名前のせいでいじめられ
いつも
部屋の隅で
じっとしていた幽と
いまの幽は
違う気がした。




「ねぇ、じゃあ、準備しなくちゃねっ!」
「準備?」
「砂漠を越えるんでしょ?」
「うん。まぁ・・・・」
「じゃあ、いろいろ準備するものがあるじゃん!!」



そうか。
本当に自分のことを心配して、
友達になろうとしてくれているんだ・・・・
だったら
その気持ちに
答えなきゃだね・・・・・


「うん!」
幽は、とても楽しかった。
「おーーい、その竹とってー」
「え?どの竹?」
「その曲がってる青い竹。」



準備が終わってから、家の戸を出たとき、何かがこちらに向かってくるのが見えた。


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